スマホを2回線で運用しています。このうちサブ回線を、ahamoから楽天モバイルへMNPで乗り換えることにしました。
きっかけは、2つの回線の月額を並べて見たときに気づいた、サブ回線の方がメイン回線より高いという状態です。
これは料金プランを見直すときに、かなり起こりやすい罠だと思ったので、経緯ごと書き残しておきます。現在MNPを申請中でまだ開通していないため、使用感は開通後にこの記事へ追記します。
もともとは、ahamoがメインだった
最初はこういう構成でした。
メイン回線:ahamo
- 月額 2,970円
- データ量 30GB
サブ回線:povo2.0
povo2.0は基本料が0円で、必要なときだけ「トッピング」としてデータを買い足す仕組みです。
そして、180日ごとに1回、何らかの有料トッピングを購入しておけば契約を維持できます。つまり、半年に一度だけ数百円のトッピングを買えば、回線そのものは持ち続けられます。
この構成だと、実質2,970円ほどで2回線を持てていました。メインで30GBを確保しつつ、いざというときの予備回線をほぼ無料で持てる。悪くない形だったと思います。
povoの一括トッピングを知って、主従が入れ替わった
その後、povo2.0に 「データ追加360GB(365日間)」 というトッピングがあることを知りました。
- 価格:26,400円(365日間で360GB)
- 月あたりに換算すると 30GB/2,200円相当
ここで気づいたのが、同じ30GBなのに、ahamoの2,970円より安いということでした。差額は月770円、年間で9,240円です。
そこでこのトッピングを一括で購入し、povoをメイン回線に切り替えました。
ところが、ahamoをそのまま残していた
問題はここからです。メインをpovoに移したのに、ahamoの契約はそのまま残していました。
改めて並べると、こうなっていました。
| 月額(換算) | データ量 | |
|---|---|---|
| メイン:povo(360GB/365日) | 2,200円 | 30GB |
| サブ:ahamo | 2,970円 | 30GB |
| 合計 | 5,170円 | 60GB |
サブ回線の方が、メイン回線より770円高い。
しかもデータ量は同じ30GBです。そして肝心なことに、サブの30GBを使い切ったことはほとんどありませんでした。メインで30GBを確保しているのだから、当然です。
つまり、使い切らない30GBのために、毎月2,970円の固定費を払い続けていたわけです。
原因ははっきりしていて、メインとサブが入れ替わったのに、契約を昔のままにしていたからでした。ahamoは「メイン回線として選んだプラン」であって、サブ回線として選んだものではありません。役割が変わった時点で、選び直すべきでした。
料金プランの乗り換えを検討するとき、乗り換える側だけを見て、もう一方を見直し忘れる。これはかなりやりがちだと思います。
サブ回線に「固定費で大容量」は要らない
選び直すにあたって整理したのは、メインとサブでは求められる性質が違う、ということでした。
メイン回線に必要なのは、安定した容量の確保です。ここは固定費で持っていい。povoの360GBトッピングは月30GBを2,200円で確保できていて、単価としては安い部類です。ここを動かす理由はありません。
一方、サブ回線に必要なのは、必要になったときに使えることです。毎月コンスタントに消費するわけではなく、使う月と使わない月の差が大きい。
その使い方に対して、「毎月30GB・2,970円」という固定費は噛み合っていませんでした。サブ回線こそ、使った分だけ払う仕組みが合っているというのが結論です。
楽天モバイルの3段階制が、サブ回線の性質に合っていた
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、使ったデータ量に応じて月額が3段階で自動的に変わります。
| 月のデータ使用量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 |
| 〜20GB | 2,178円 |
| 20GB超(無制限) | 3,278円 |
使わなかった月は1,078円まで下がります。 ahamoの2,970円と比べると月1,892円の差です。サブ回線をほとんど使わない月が多いなら、この差がそのまま浮きます。
そして使い込んだ月でも3,278円で止まり、その先は無制限です。ahamoは2,970円で30GBまでなので、たくさん使う月に限れば308円高くなりますが、上限が無くなります。
切り替え後の試算
| サブ回線の使用量 | povo | 楽天モバイル | 合計 | 従来(ahamo構成)との差 |
|---|---|---|---|---|
| 3GB以内 | 2,200円 | 1,078円 | 3,278円 | −1,892円 |
| 20GB以内 | 2,200円 | 2,178円 | 4,378円 | −792円 |
| 20GB超(無制限) | 2,200円 | 3,278円 | 5,478円 | +308円 |
「ほとんど使わない月」が多いほど得になり、「使い込んだ月」は308円払って無制限を得る。サブ回線の使い方の振れ幅に、そのまま対応してくれる形です。
もう一つのきっかけ:Galaxy Z Fold 8
正直に言うと、料金だけで動いたわけではありません。
ちょうど Galaxy Z Fold 8 が発売されるタイミングで、楽天モバイルの 「買い替え超トクプログラム」 が使えそうだったことが、背中を押しました。
買い替え超トクプログラムの条件
調べたところ、条件はこうなっていました(2026年8月時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支払い | 48回払い(分割手数料0%) |
| 返却できる時期 | 25ヶ月目以降47ヶ月目まで |
| 返却したら | 残りの支払いが不要になる |
| 楽天モバイルの回線契約 | 不要 |
| 支払い方法 | 本人名義の楽天カードのみ |
ここで意外だったのが、回線契約が不要だという点です。楽天モバイルの公式サイトにも「楽天回線のお申し込み:不要」と明記されていて、端末だけを買うこともできます。
そのかわり、支払いは本人名義の楽天カードに限定されます。ここが実質的な条件です。
僕の場合は、もともとサブ回線を見直すつもりだったのと、端末を買いたいタイミングが重なったので、まとめてやることにしました。回線を替えなければ端末が買えない、というわけではありません。ここは分けて考えて大丈夫です。
折りたたみスマホは本体価格が高いので、こうしたプログラムの有無が購入判断に直結します。2年で返却する前提なら、実質的な負担をかなり抑えられます。
povoを残した理由
「どうせなら楽天モバイル1本にまとめれば?」と思われるかもしれませんが、povoは残します。
1. 360GBトッピングの有効期限が、あと10ヶ月ほど残っているから
年単位で先に払っている以上、途中でやめると残りがそのまま無駄になります。
2. 2回線であること自体に価値があるから
回線を1本にまとめると、その1本が繋がらなかったときの逃げ道が無くなります。通信障害はどのキャリアでも起こりえます。今回やりたかったのは「1本にまとめること」ではなく、サブ回線の中身を最適化することでした。
懸念していること
メリットだけ書いても仕方がないので、不安な点も書いておきます。
楽天モバイルの電波とエリアです。
屋内や地下で入りにくいという指摘は以前からよく見かけます。ただ今回は、メインのpovo(au回線)が残ります。楽天が入らない場所ではpovoを使えばいい、という構成なので、2回線運用の強みでカバーできると考えています。
実際どうなるかは使ってみないと分かりません。開通後、この記事に追記します。
現在の状況
- ahamoから楽天モバイルへのMNPは申請中
- Galaxy Z Fold 8 は楽天モバイルで予約済み。発売日は8月7日ですが、まだ入荷待ち
- 端末が届き次第、開通手続きを進める予定
進捗と使用感は、この記事に追記していきます。
なお、乗り換えや機種変更のときに必要な作業は、こちらに一覧でまとめています。
→ 関連記事:機種変更でやることリスト
よくある質問
Q. 買い替え超トクプログラムに回線契約は必要ですか?
不要です。楽天モバイルの公式サイトに「楽天回線のお申し込み:不要」と明記されています。ただし支払いは本人名義の楽天カードのみなので、実質的にはそちらが条件になります。条件は変更されることがあるので、申し込み前に公式でご確認ください。
Q. povoは放っておくと解約されますか?
povo2.0は、180日間以上まったく有料トッピングを購入しないと、利用停止や契約解除の対象になるとされています。逆にいえば、半年に一度トッピングを買えば維持できます。予備回線として持っておく使い方と相性がいい仕組みです。
Q. povoと楽天モバイルの2回線は相性がいいですか?
料金面では噛み合っていると思います。povoは基本料0円で必要な分だけ買う仕組み、楽天モバイルは使った分だけ課金される仕組みで、どちらも「使わなければ安い」方向です。回線もau系と楽天系に分かれるので、片方が不調でももう片方が残ります。
Q. ahamoは悪いプランなんですか?
そんなことはありません。30GBを2,970円でドコモ回線で安定して使えるのは、分かりやすい強さです。メイン回線として1本で使うなら、今でも有力な選択肢だと思います。今回は「サブ回線として持つには固定費が重かった」という、僕の使い方との相性の問題です。
Q. サブ回線はどう選べばいいですか?
毎月どれくらい使うかが読めるかどうかで決めるのが分かりやすいと思います。コンスタントに一定量を使うなら固定費のプラン、月によって差が大きいなら従量課金のプラン。僕は後者だったので、今回の切り替えに至りました。
格安SIMの選び方や乗り換えの手順そのものについては、こちらでまとめています。
→ 関連記事:格安SIM乗り換えのコツ
※この記事の内容は個人の見解です。料金プラン、トッピングの内容、端末購入プログラムの条件は変更される可能性があります。記載の金額・条件は2026年8月時点で筆者が確認したものであり、実際のご契約にあたっては必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。

