「簿記3級やFP3級って意味ないでしょ」という声、正直よく聞きます。僕も両方持っていますが、あまり自慢はできないですし、正直そこまで難関資格でもありません。ただ、金融機関で7年働いた身から見て、「意味がない」と一言で片付けるのはちょっと違うかなと思うので、リアルなところを書いてみます。
簿記3級・FP3級はどんな資格か
簿記3級は、企業の基本的なお金の流れ(仕訳・決算書の読み方など)を学ぶ資格です。日商簿記検定の場合、合格率はおおむね40〜50%程度、勉強時間の目安は50〜100時間程度と言われています。FP(ファイナンシャル・プランナー)3級は、ライフプランニング、リスク管理(保険)、金融資産運用、タックスプランニング(税金)、不動産、相続・事業承継という6分野を幅広く学べる資格です。学科試験の合格率は70〜80%程度とされ、比較的取得しやすい資格です。どちらも入門レベルで、正直「これだけで専門家として食べていける」資格ではありません。
「意味ない」と言われる理由
3級は難易度がそこまで高くなく、実務未経験でも比較的短期間で取得できてしまうため、「持っていても差別化にならない」と言われがちです。実際、金融機関では新入社員がほぼ必須で取得させられることも多く、希少性という意味では確かに高くありません。「じゃあ2級を目指すべきなのでは」という声もよく聞きますし、それも一理あると思います。
それでも意味があると感じるポイント
1. お金の「共通言語」が身につく
決算書の見方や、税金・保険の基礎用語を知っているだけで、ニュースや資産運用の情報の理解度が全然変わってきます。特にFPで学ぶ内容は、住宅ローン・保険の見直し・年金など、生活に直結するテーマばかりなので、実生活での応用範囲が広いです。
2. 実務経験と組み合わせると強みになる
資格単体では弱くても、「実際に住宅ローン審査や窓口対応をしてきた経験」と組み合わせることで、机上の知識ではないリアルな説得力が生まれます。このブログもまさにそのスタンスで書いています。資格は「土台」、実務経験は「応用力」というイメージです。
3. 家計管理・資産運用の土台になる
自分自身のお金の管理(家計簿、保険の見直し、資産運用の基本方針)を考えるうえでの土台として、3級レベルの知識でも十分役に立ちます。実際、FP3級で学んだ内容がきっかけで、自分の保険を見直して固定費を減らせた、という話もよく聞きます。
実際にどうやって勉強したか
正直、仕事をしながらの勉強はしんどかったです。平日はまとまった時間が取れないので、通勤時間や昼休みにテキストを読み込み、休日にまとめて問題演習をするというスタイルにしていました。簿記は最初、仕訳のルールがなかなか頭に入らず苦労しましたが、同じ問題を繰り返し解くうちに、パターンとして自然に覚えられるようになりました。FPは範囲が広い分、6分野のうち得意・不得意がはっきり分かれたので、苦手分野(僕の場合は不動産分野でした)を後回しにせず、早めに手をつけておいてよかったと感じています。
2級を目指すべきか
もし本気でお金の専門知識を仕事に活かしたい場合は、2級まで取得すると、より実践的な内容(法人税務、より踏み込んだ資産運用の計算など)を学べます。ただ、「まずはお金の基礎を身につけたい」というだけであれば、3級でも十分に得られるものは多いと感じています。
資格手当という現実的なメリットもある
金融機関によっては、簿記やFPなどの資格取得者に「資格手当」を支給しているところもあります。金額としては月数千円程度と大きくはありませんが、勉強のモチベーションとしては地味に効きます。転職や昇進の際に、履歴書に書ける資格が一つ増えるという意味でも、取得しておいて損はないというのが正直な感想です。
よくある質問
Q. 独学で合格できる?
簿記3級・FP3級ともに、市販のテキストと問題集を使った独学で十分合格を狙える難易度です。ただし、簿記は仕訳の考え方に慣れるまで時間がかかることもあるので、最初は動画講座などを併用するのもおすすめです。
Q. どちらから取得するのがおすすめ?
生活に直結する知識を先に身につけたいならFP3級、経理・会計の基礎を身につけたいなら簿記3級がおすすめです。僕自身はFP3級を先に取得しました。
Q. 勉強期間はどれくらい見ておけばいい?
働きながらの場合、1科目あたり1〜2ヶ月程度を目安に、無理のないスケジュールを組むのがおすすめです。試験直前に詰め込むより、コツコツ続けた方が定着しやすいと感じています。
まとめ
簿記3級・FP3級は、それ単体で「食べていける」ような資格ではありませんが、「意味がない」というのは言い過ぎだと感じます。特に、実務経験や自分自身のお金の管理と組み合わせることで、じわじわ効いてくるタイプの資格だと思います。これから取得を考えている方は、資格そのものより「その先に何を活かしたいか」を意識してみると、モチベーションが続きやすいかもしれません。

