前回、簿記3級・FP3級について「意味ないは言い過ぎ」という話を書きましたが、その中で「じゃあ2級はどうなの?」という声もいただきました。今回は、FP2級とFP3級の違いと、実際に2級を目指す価値があるのかについて、もう少し踏み込んで書いてみます。

FP2級とFP3級の違い

FP3級が「お金の基礎知識」を幅広く浅く学ぶ内容なのに対し、FP2級はより実践的で踏み込んだ内容(具体的な計算問題、より複雑な税務・相続のケーススタディなど)が問われます。受検資格にも違いがあり、FP3級には受検資格の制限がほとんどありませんが、FP2級は「3級合格者」または「AFP認定研修修了者」などの条件を満たす必要があります。

難易度・合格率の違い

FP2級の学科試験の合格率はおおむね40〜50%程度、実技試験を含めた総合的な難易度は3級よりはっきり上がります。勉強時間の目安も150〜300時間程度とされ、3級の2倍以上のボリュームになる印象です。仕事をしながらだと、半年程度の学習期間を見ておくと無理なく進められると思います。

2級を取ることで変わること

1. 仕事で使える知識の解像度が上がる

3級はあくまで「知っている」レベルですが、2級になると「具体的な数字で説明できる」レベルに近づきます。相続税の計算や、住宅ローンの返済シミュレーションなど、より実践的な相談に対応できる知識が身につきます。

2. AFP資格とセットで取得できる

FP2級と同時に「AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)」の認定を受けることもでき、こちらを取得すると、その後の実務経験や継続教育次第でCFP(上位資格)を目指す道も開けます。

3. 転職市場での見え方が変わる

3級は「入門レベル」として見られがちですが、2級になると「実務で使える知識がある」と評価されやすくなります。金融業界以外の職種でも、家計相談やライフプラン提案などに関わる仕事であれば、一定の説得力を持たせられます。

それでも2級が「必須」ではない理由

個人のお金の管理や、副業的な情報発信という目的であれば、3級の知識でも十分カバーできる範囲は広いです。2級は勉強時間もそれなりにかかるため、「何のために取るのか」という目的意識がないと、途中でモチベーションが切れてしまうこともあります。僕自身も、3級を取った時点では2級までは考えていませんでしたが、ブログで情報発信をするようになってから、もう少し踏み込んだ知識が欲しいと感じる場面が増えてきました。

2級の勉強で意識したいこと

2級は計算問題の比重が増えるため、テキストを読むだけでなく、問題演習の量を意識的に増やすことが合格への近道です。特に不動産・相続分野は計算パターンが複雑になりやすいので、早めに手をつけて慣れておくことをおすすめします。

CFPとの違い

FP2級・AFPの上位資格として「CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)」があります。CFPは国際的にも認知された資格で、6課目の試験にすべて合格したうえで、一定の実務経験や継続教育要件を満たす必要があり、難易度・取得コストともにかなり高くなります。ここまで目指すかどうかは、FPの知識を本業として活かしたいかどうかで判断が分かれるところです。副業やブログ運営の範囲であれば、2級・AFPまでで十分実用的だと感じています。

資格取得後の活かし方

資格を取って終わりにせず、自分自身の家計・保険・資産運用の見直しに実際に使ってみることで、知識が定着しやすくなります。僕自身も、FPの勉強を通じて自分の保険を見直し、不要な特約を解約して固定費を下げることができました。学んだ知識をすぐに自分の生活に反映してみるのが、一番のアウトプットになると感じています。

更新・継続教育について

FP2級自体は更新の必要がない資格ですが、AFP・CFPは資格を維持するために、一定期間ごとに継続教育単位を取得する必要があります。取得して終わりではなく、その後も知識をアップデートし続ける前提の資格だという点は、事前に理解しておくとよいと思います。

よくある質問

Q. 3級を飛ばして2級から受けられる?

実務経験(2年以上など)があれば、3級を受けずに2級から挑戦することも可能です。ただし、基礎を固める意味でも3級から順番に受けるのが一般的におすすめされています。

Q. 独学でも2級に合格できる?

可能ですが、3級よりも計算問題の比重が増えるため、問題演習の量を増やす、または通信講座を活用するのがおすすめです。

まとめ

FP2級は、3級に比べて明らかに実務で使える知識の解像度が上がる資格です。ただし、取得にはそれなりの勉強時間が必要なので、「その先に何を活かしたいか」を明確にしたうえで挑戦するのがおすすめです。

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